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最新2022年版!遠隔臨場ツールを選ぶ3つのポイントとおすすめ9選

土木の現場

受発注者の作業効率化と施工履歴の管理を目的とし、2020年度から国土交通省の直轄工事で試行が行われ、2022年度には直轄工事における原則適用が目指されている「遠隔臨場」。この波に乗って、もしくは対象工事を落札したことで必要に迫られて、遠隔臨場のツールを検討した会社は多いと思います。しかし、対象工事以外の日常業務でも遠隔臨場が浸透したかというと、業務全体には浸透しないままだったり、価格や機能に満足のいくツールに出会えていない方も多いのではないでしょうか?最新のツールの情報を仕入れ、自社の現場体制や工種、施工方法に合ったツールを探してみましょう!

遠隔臨場ツールを選ぶ3つのポイント

専用機器の導入が必要かどうか

遠隔臨場に対応したツールには手持ちのデバイスにアプリをダウンロードするだけで利用スタートできるものから、専用のスマートグラスやウェアラブルカメラを購入またはレンタルするものまで様々です。専用端末が必要になるのは、危険な現場で常に両手を空ける必要がある、または長時間の撮影を続けながら同時に作業をする必要がある、などの場合です。専用端末を導入するとその充電や必要個数を必要な現場に配置するのに労力を要したり、初期導入費用がかさんだりする場合もあるので、導入予定の現場での用途に合わせて専用機器が必要かどうかを判断するべきと言えるでしょう。

発注者だけでなく受注者側の効率化につながるかどうか

「遠隔臨場」の導入により、受注者側にとっては、行政の検査員や監督員が現場に来たり判断したりするまでの待ち時間の短縮という効果が得られます。しかし、移動時間削減については基本的には発注者側のみの効果になってしまうことが多いです。ツールを準備するだけ準備して労力はかかったのに、楽になったのは発注者だけ、というようなことが起きないよう、自社にとってもメリットのあるツールを導入することが大切です。

社内だけでの利用ができるかどうか

遠隔臨場の対象工事が終わった後にレンタルした機器を返却し、他の工事は従来のやり方のままというのは、建設業の生産性の向上や働き方改革という本来の目的から考えると本末転倒です。行政との間の発注者ー受注者という関係性は、自社ー下請業者の関係性や社内の先輩技術者ー若手という関係性にも転用でき、遠隔臨場ツールの使い道は様々なところに広がっています。受注した工事だけではなく日常的にも使い続けられるツールという観点も重要になってきます。

遠隔臨場ツール9つの紹介

アプリ系

SynQ Remote(シンクリモート)/株式会社クアンド

【特徴】
双方向のポインタ表示や描画、音声テキスト化など現場に特化した機能を搭載したビデオ通話アプリ。専用端末は必要なく、スマートデバイス(スマートフォンやタブレット)とPCにアプリをダウンロードするだけで利用可能。PCとスマートデバイス、またはスマートデバイス同士での通話が可能。管理者側からの一方的な指示や共有だけでなく、作業者側からも双方向で視覚的な情報を共有することができる。画質や録画機能など国土交通省の遠隔臨場要領に準拠。10名まで同時に複数人通話も可能。

【料金】

利用メンバー10名枠で月額利用料金50,000円(税込55,000円)
初期導入費用:個社別でのオンライン導入説明会の場合50,000円(税込55,000円)

ご利用人数や用途に応じてカスタマイズできるプランを用意しています。詳しくはお問い合わせください。

 

CONNET/株式会社キッズウェイ

【特徴】
現場側も管理者側もスマホやタブレットにアプリをダウンロードしてビデオ通話を行う。4人まで同時通話が可能。通話しながら写真撮影をし、ホワイトボード機能で書き込みができる。

【料金】
要問い合わせ

 

Vuforia Chalk/PTC

アメリカのソフトウェア会社(日本法人あり)のサービス。日本では複数の代理店で取り扱っている。ビデオ通話中にARマーキングができることが最大の特徴。対象物をマーキングした後は、スマホの角度を変えて別の個所を映してから元の角度に戻ってきてもマーキングの位置が変わらず固定されている。

【料金】
5ホストユーザーで年額593,000円(税別)

 

スマートグラス系

LiveOn Wearable/ジャパンメディアシステム株式会社

【特徴】
Web会議・テレビ会議システムのLiveOnとスマートグラス(ウェアラブル端末)を組み合わせた遠隔作業支援ツール。現場側はAndroidOSの搭載されたスマートグラスにアプリをインストールして利用する。事務所側のPCには資料共有機能やスナップショット機能、録音録画機能などがある。現場側はスマートグラスの電源を入れるだけで利用可能。

【料金】
要問合せ

 

V-CUBE コラボレーション/株式会社ブイキューブ

【特徴】
現場側はスマートグラスや各種スマートフォン、タブレットに対応。複数端末での接続と書き込み、カメラズーム、資料共有や指示者側からの録画・撮影などが可能。様々なビジュアルコミュニケーションサービスを手掛けるブイキューブが現場向けに提供。NETIS登録製品。

【料金】
要問合せ

 

Generation-Eye/Atos株式会社

【特徴】
スマートグラス(現場側)とパソコンやタブレット(事務所側)を接続する遠隔臨場ソリューション。複数のスペックのスマートグラスをはじめ、ポケットWi-Fiやパソコンなどトータルレンタルが可能なサービス。NETIS登録製品。

【料金】
要問合せ

 

ウェアラブル・小型カメラ系

遠隔支援カメラシステム リモートアシスト/株式会社リモートアシスト

【特徴】
ウェアラブルカメラと Android 端末を使い、カメラ装着者と遠方のパソコンを結び、映像と双方向音声が共有できるシステム。スマートグラスよりも軽く手軽な小型ウェアラブルカメラを頭に装着して利用。スコープ機能を使って閉所や高所の様子を手元のAndroid 端末で確認することができる。

【料金】
長期サブスクリプションプラン(2年以上)の場合、月額9,800円~

 

遠隔臨場レンタルサービス GENBA-Remote/株式会社イクシス

【特徴】
国土交通省の指針に準拠。現場側から監督側まで端末やカメラ、ヘッドセットなどの機器から回線に至るまですべてをレンタルすることができる。

【料金】
初期費用+月額費用(3か月~)詳細は要問合せ

 

Safie Pocket2/セーフィー株式会社

【特徴】
国土交通省の遠隔臨場の試行方針の内、映像と音声の「撮影」及び「配信」に関して記載されている仕様に適合。胸ポケットなど身に着けたり、三脚やアタッチメントに取り付けたり様々な使い方ができるクラウド録画型カメラ。リアルタイムでの確認や通話もできる。

【料金】
最短1か月からのレンタルプランでは初期費用16,500円、月額費用28,000円(税込)。長期レンタルプランについては要問合せ

 

まとめ

一口に遠隔臨場ツールと言っても、スマホやタブレットで利用するアプリや、スマートグラス、ウェアラブルカメラなど様々な形態があります。自社や発注元の体制や現場の特徴に合ったツールを導入することで、その場しのぎではなく本質的に効率化を図ることが可能になります。しっかり調べ、比較した上でツールを導入しましょう!





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