導入事例集|SynQ Remote(シンクリモート)

ポインタを使った視覚的な申し送りで事故を未然に防ぐ

作成者: 安部 美穂|2023/12/11 2:17:49

短い工期の現場が広範囲に

――建築工事の中でもジェイアール西日本ビルトさんはどんな工事を担当していらっしゃるのですか?

 

梅木さん

我々はJR西日本グループの建設会社で、主に駅舎などの鉄道にまつわる建築工事を行っています。また駅舎などの建物の修繕・保守を行う他、公共工事や商業施設なども担当することがあります。JR業務センターという社内の別部門が駅舎等の建物の検査を日々行い、その結果に基づいた修繕箇所の工事発注を受け、施工計画を立てて施工管理を行う部署です。実作業を担う協力業者と協働しながら材料の手配や人材の配置、工程の管理を行います。

 

当社の社員が同時に担当する工事は数現場ですが、小規模な修繕工事から1年を超える長期間の新築や模様替え工事まで様々です。福岡支店であれば九州一円が担当範囲なので現場への移動時間は膨大になりますから管理できる現場の数が制約されます。そのため移動時間の削減は支店の運営にとって改善したい課題でした。

 

未済工事の指摘事項も後からくまなくチェック

――福岡支店では最近どんな現場でSynQ Remote(シンクリモート)を使いましたか?

 

稲葉さん

最近は鹿児島市内の現場に若手を中心に3名ほど常駐させていますが、私も施主検査前の社内検査のタイミングで必ず足を運び検査を実施しています。しかし、それが修正されるまで鹿児島にとどまって見届けるわけにはいかないので、福岡に戻って他の業務をする傍らSynQ Remoteをつないで履行管理をしているんです。例えば、ドアの塗装では表面だけでなく床に接する部分や蝶番で壁と接する部分など普段は見えない場所まで塗装ができているか、など小さな鏡を差し込んだりしながら確認します。「もうちょっとこの辺を見せて」といった感じでポインタを使いながら指示をしていますね。若手の現場担当者には「施主検査ではこういうところも見られるんだぞ」といった感じで教育の場にもなっていますね。

 

ポインタを使った申し送りをルーティン化

――大阪支社ではどんな使い方をされていますか?

梅木さん

鉄道の工事現場を担当する我々のミッションは鉄道の安全を守りながら建築工事を進めることです。そのため鉄道工事は夜間工事を含めて現地の作業を見守る必要があります。社員の業務量の平準を考慮してシフト制を組みながら現場を回しているのですが、ある工事現場でシフトの切り替え時に引継ぎがうまくできていなかったことも影響し労働災害が起きたことがありました。前日の担当者から翌日の担当者に注意事項が適切に伝達されておらず、意図しない不安定な作業環境ができ、バランスを崩して作業員が怪我をしてしまいました。

 

これを受けて再発防止のため、午後の作業開始のタイミングで当日の担当者と事務所の管理者をSynQ Remoteで繋いで、現場の状況を把握しながら引継ぎ事項を洗い出すことにしました。それをルーティン化することにより、引継ぎの漏れを防ぐように努力をしています。SynQ Remoteは動画上に複数人でポインタを表示させながら確認できるので伝えたいことが正しく伝わりますし、認識の齟齬も無くなりますね。

 

 

もっと日々の業務に組み込みたい

安田さん

今後、駅員さんにもSynQ Remoteが使ってもらえるようになれば、緊急修繕の際の一次確認がすばやく的確に行えるようになると思っています。専門知識のない人が状況を電話で伝えようと思っても難しいですから、結局現場に行くまで状況が把握できないということも多々あるんです。また、協力会社との確認にも使おうと思っていたのですが、スマホを支給されていない会社もあったり、スマホを使い慣れていない人にとってはアカウント登録でつまづいたりいろんな問題があったんです。

 

――そんな時にはSynQ Remoteのリニューアルバージョンが活躍します!アカウント登録やアプリのインストールが無くても通話に参加できる”ゲストモード”が搭載されています。複数の管理者を呼び出せるので、その時手の空いている人が一次対応を行うのにピッタリです。ぜひ使ってみてください!