導入事例集|SynQ Remote(シンクリモート)

リモートで先輩から視覚的な指示。協力業者への回答もその場で迅速に

作成者: 安部 美穂|2022/02/16 17:06:49

ベテランに仕事が集中、残業時間の多さも問題に


――どういった業務でSynQ Remote(シンクリモート)を使っているのですか?


弊社の従業員は基本的に現場を管理する立場です。発注元と連絡を取りながら、協力業者や自社の職人を束ね、資材を仕入れたり、工程のスケジュールを管理したり、発注元に提出する資料を作成したりします。基本的には1人で1現場、もしくはベテランになると2~3現場を担当することもあります。

着工前には、現場の調査に行ったり、工期中は急な変更点の打ち合わせに行ったり、定期的な立会いがあったり、竣工時には検査があったりと、複数人で現場を見て確認や判断を行うという場面が多々あります。工程のほぼ全てでSynQ Remote(シンクリモート)を活用しています。


――もともとどんな課題があってツールを探されていたのですか?


私はまだ経験の浅い若手ですが、人手が足りないため、大きな現場を1人で任されています。現場では、図面通りでは上手く収まらない箇所が出てきたり、発注者、現場管理者、協力業者さんとの間で認識に違いがあったり、私一人では判断できないことが多々発生します。しかし、現場の状況は電話で私のつたない言葉では伝わらないことも多く、結局先輩管理者に現場に来てもらって申し訳ない思いをすることもありました。

また、ベテランの現場管理者になると同時に複数の現場を持つこともあり、その現場の距離が離れている場合にはどうしても移動時間がかかります。職人さんから呼び出されて現場に行ってみると、確認はほんの数分で終わることも多く、移動時間を無駄に感じることも多かったようです。夕方に現場から帰った後に書類仕事になるため、残業時間の多さも問題になっていました。

 

遠隔撮影をして配管ルートを書き込み、共有

――実際にSynQ Remote(シンクリモート)を使っている場面について詳しく教えてください。

現場管理者は建築や電気など様々な部門の業者から質問や要望を受けます。例えば、建築業者から壁の位置の変更を相談されたとき、自分の思う答えはあるけれど自信が無く、iPadに入っているSynQ Remote(シンクリモート)のアプリを使って先輩に通話しました。先輩は他の現場にいましたが、スマホで対応してくれ、私は画面共有機能で図面を表示し、そこにポインタを出して先輩に状況を伝えます。「その場合はこの配管が壁にあたってしまうので、別の位置に変更したほうがいい思う」とすぐに答えを出してくれ、その場で建築業者に回答を伝えることができました。

図面や写真にもポインタを双方向から表示することができるため、スムーズにかつ的確に状況を伝えることができます。

他には工事中に図面上にない障害物が出てきたときには、ビデオ通話中に先輩が遠隔から私のスマホのカメラで撮影し、配管ルートの変更案をお絵描き機能で書き込み、その場で共有してくれました。そこに私が上書きするように実際の寸法を書き入れ、その写真をそのまま発注元への報告に使うことができました。

 

現場を止めずにストレスフリー、社内のコミュニケーションにも変化が

――導入して変わったことや効果はありましたか?

私にとっては、先輩に移動してもらわなくても疑問や突発的な問題について相談できるので、何か質問するときのハードルがとても下がりましたね。現場を長い時間止めずに協力業者さんへの回答ができるのはストレスを抱えなくていいという意味でもとても心強いです。

また、簡単な操作で直感的に扱えるので、あまりアプリに慣れていないベテランの上司も少しずつ使うようになり、上司の方からも確認したいことがあるときには電話ではなくSynQ Remote(シンクリモート)に着信が入るようになりました。アナログで属人的だった会社全体のコミュニケーションが少しずつ変わってきているなと実感します。

現場間の移動はSynQ Remote(シンクリモート)のようなツールや、業務の工夫次第で削減できるということに気づけ、従業員全体の残業時間も少しずつ減ってきていると感じます。移動などの生産性のなかった時間が減ることで、資料作成や業務改善など、本来注力すべき仕事に集中できるようになっています。