導入事例集|SynQ Remote(シンクリモート)

コロナ禍での海外工場視察やクリーンルーム内の現場とのやりとりに

作成者: 安部 美穂|2022/02/18 14:28:45

写真に情報を書き加え、文言の修正を繰り返すやりとりに時間がかかっていた

――どういった業務でシンクリモートをお使いいただいていますか?導入前の課題と合わせて教えてください。

まずは、海外のサプライヤーとの定期的なコミュニケーションです。サプライヤーからは常に新しい商材の情報提供を受けながら、お客様に新たな提案をするヒントを得ています。従来は情報を得ればすぐ現地に渡航し、現地で実際に商材を見ながら詳しく話を聞いていましたが、コロナ禍ではそれがかないません。また、実際に商材をお客様に納品する際には、我々もサプライヤーから教育を受ける必要があります。商材自体の詳しい知識や、取り扱い方法、サプライヤーの技術担当者の知見などを、商材を見ながら伝えてもらい、こちらの疑問も解消する必要があります。

定期的なコミュニケーション以外にも、納入した商材に不具合が発生した場合は突発的なやりとりが必要になります。我々は海外のサプライヤーとお客様との間に入って、不具合の原因を追究するために、メールなどで資料をやりとりします。写真に情報を書き加えて、書類を整理し、それぞれの言い分を聞いた上で文言の修正を繰り返すというやりとりはとても時間がかかります。

時にはお客様の工場内に入って、現物をチェックしなければならないことがありますが、我々の提供している機器はたいていクリーンルームの中にあります。確認のたびにクリーンルームに入るのには1~2時間単位で時間がかかっていました。

 

アプリのデザインもシンプルで海外の人でも簡単

――シンクリモートを導入する決め手となったことは何ですか?

なによりPCや専用端末などを準備せずとも、手持ちのスマホ一つで対応できることが手軽だと感じました。海外のサプライヤーに利用してもらうときも、わざわざ専用端末を送って導入してもらう必要もなく、アプリをダウンロードしてもらうだけで利用開始できるのはとても楽でしたね。またアプリのデザインもシンプルなので、海外の現場の人でも簡単に使いこなせるのではないかと思いました。

 

――シンクリモートを導入して、感じられた効果があれば教えてください。

海外とのやりとりでは、コロナ禍においても新たな情報収集を諦めることなくコミュニケーションを続けることができるようになりました。またその際の写真や動画を保存することができるため、従来よりも効率的かつ円滑な情報収集ができています。

我々のお客様である半導体のメーカーなどはセキュリティが厳しく、工場自体に外部から端末を持ち込むことが難しい場合が多いです。ですが、サプライヤーとお客様をつなぐ我々がシンクリモートのようなツールを使い始めることによって、業界全体が遠隔支援を可能とする体制づくりに動き始めるのではないかと思っています。