「今」行っている作業の確認を「今」できれば、工事の品質も担保できる

東京地下鉄株式会社

部署:工務部 第一建築工事所
https://www.tokyometro.jp/corporate/index.html
東京メトロイメージ

東京地下鉄株式会社

部署:工務部 第一建築工事所
https://www.tokyometro.jp/corporate/index.html

業種

鉄道事業

利用シーン

施工管理、立会検査、突発的な確認

利用する人

工事監理者、施工取引先

業務内容

路線内や駅舎建物の工事を管轄。取引先に工事を発注し、工事監理を行う

使用端末

PC、スマートフォン

主な利用機能

ポインタ機能

遠隔撮影

録画

写真管理

利用場所

工事監理者事務所とそこから片道45分かかる駅舎建物

Before

課題

  • 管轄すべき現場が広範囲にあり事務所から遠いため、立合検査で現場までの移動に時間を取られる
  • 移動に時間が取られ、書類仕事ができずに事務処理が滞ってしまう

 After

導入効果

  • 1回往復90分の移動時間を1カ月あたり3回削減
  • 現場を確認する時間を増やすことができ、施工品質が向上した
  • 常に最新の現場の状況が把握でき、施工取引先との課題共有が容易になった

5,6件の工事を同時に担当、移動時間が多くなると書類がたまる

 

ーどういう仕事を担当する部署ですか?

地上駅・地下駅の全180駅と社員施設等の建物保守・駅のリニューアル工事の監理を行っています。

今回SynQ Remote(シンクリモート)をトライアル導入したのは、地下鉄東西線妙典駅の地上部改修工事で、駅員の仮眠室を間仕切りで2部屋から4部屋に増やすという内容の現場でした。妙典駅は事務所のある上野から片道45分もかかるため移動時間の削減効果がとても高い現場とも言えます。

 

ー導入前はどんな課題がありましたか?

工事監理を担当する職員は2人ずつのチームで担当現場を見ていきます。多い時で1チームあたり5~6件の工事を担当しなければならず、その現場は180駅という広い区間に点在するため、移動に多くの時間を取られていました。移動が増えるとどうしても書類の手続きが滞ってしまうので、少ない人数で工期通りに終わらせていくには移動時間の短縮が急務となっていました。



「今」行っている作業の確認は写真でなくリアルタイムで

ー具体的にどのような場面でSynQ Remote(シンクリモート)を使いましたか?

今回の工事を請け負っていただいた工事取引先と我々の間で利用しました。週に1回程度立会検査として、各工程に合わせ、こちらの指定した材料が納入されているか、施工計画書通りの施工方法で進められているか、床・壁・天井の下地のピッチが合っているかなどを確認しました。月に1回は現地で駅員や他部署の社員も含めた打ち合わせがあるため、そこだけは現地に行きましたが、その他の月3回分の立会検査はリモートで代替することができました。

 

軽量鉄骨の壁下地のピッチなどは、その作業をやっている最中に確認する必要があります。というのも後から写真を見て確認したときに間違いを発見したとしても、すでに上から壁仕上の施工を施してしまっている場合、壁仕上を撤去しないと修正できないのです。結果的に工期ギリギリになり、工程短縮のため作業効率を優先すると施工品質が落ちることになります。今やっている作業をリアルタイムで検査できるというのが何よりも便利ですね。取引先に我々が行くまで次の工程を待ってもらう必要もありませんでした。

 

ー立会検査以外にもSynQ Remote(シンクリモート)を使うタイミングがありましたか?

あらかじめ決まった検査だけではなく、突発的に発生するちょっとした確認にも使うことができました。例えば上長から現場の進捗を聞かれたときに、すぐSynQ Remote(シンクリモート)で現場の協力業者につなぎ、進捗を確認することができました。写真だと写った範囲しか見れませんが、SynQ Remote(シンクリモート)であれば「ついでにここの施工上の納まりも見せて」というようなことができるので便利ですね。

 

協力業者の方からも図面の寸法とのズレが発生したときに、納まりを確認したいとSynQ Remote(シンクリモート)で連絡があり、実物を見ながらその場で判断を伝えることができました。

月に約4.5時間/人の移動を減らし、確認の時間は増やすことに成功

ー立会検査での移動時間削減は効果的でしたか

毎週のことですし、特に今回の現場は遠かったので、月に4.5時間程度の削減につながりました。まとまった時間が取れると書類仕事もはかどるので、残業時間の削減にもつながりますね。移動時間が削減できた一方で、純粋に現場を見て確認する時間というのは増やすことができました。移動を伴わず、突発的に通話を開始して問題を解決できるので、判断を施工取引先に任せてしまうことがなくなります。そしてついでのチェックなどもできるため、問題を未然に防ぐこともできますね。

 

ー他のツールも試されたと聞いていますが、SynQ Remote(シンクリモート)のどんな機能が良かったですか?

他のツールに無い機能として、ポインタは現場での意思疎通にとても役立っています。かなり活用してますね。また画質の良さもこのツールを選んだポイントでした。現場では色や質感などが見えることが重要なので、それが伝わるのは良かったですね。あとは、会話しながらも遠隔撮影で必要な資料を残していけるのは便利でした。新機能が増えるなど、使い勝手がどんどん良くなっているので、今後のバージョンアップが楽しみです。




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