全国の現場でICT活用を促進!遠隔臨場研修を長野県建設業協会大北支部で実施
2024年11月26日、クアンドは長野県土木施工管理技士会および長野県建設業協会大北支部と共同で、遠隔支援ツール「SynQ Remote(以下、シンクリモート)」を活用した遠隔臨場研修を実施しました。本研修は、建設業の現場における遠隔管理や遠隔コミュニケーションに関する講義のご依頼をいただき、当社の遠隔支援ツールに高い評価をいただいた結果、実現した研修になります。
目次(この記事でわかること)
遠隔臨場とは
「遠隔臨場(えんかくりんじょう)」とは、建設現場に物理的に立ち会うことなく、インターネットや通信技術を使って、遠隔地から現場の状況をリアルタイムで確認したり、指示を出したりすることです。
国土交通省が推奨する「i-construction 2.0」は、ICT(情報通信技術)を活用して建設現場をより効率的にするための取り組みで、遠隔臨場もその一環です。
i-construction 2.0では、AIやデータ解析を駆使し、建設作業の進行状況や問題点をリアルタイムで把握して、遠隔地からでも迅速に対応することができます。これにより、建設現場の生産性向上や安全管理の強化が図られています。
(引用:国土交通省「i-Construction 2.0」を策定しました ~建設現場のオートメーション化による生産性向上(省人化)~)
シンクリモートを用いた「遠隔臨場研修」について
2024年問題に関連する残業規制などの影響を受け、建設現場でのICT技術の活用が求められる中、本研修は「遠隔臨場」を通じて業務効率化を図る取り組みを深める場となりました。
長野県建設協会大北支部様では、これまでさまざまな手段で遠隔臨場の取り組みを行っており、現場の方々がより手軽で簡単に使える遠隔臨場の方法を模索している中で、今回の研修をご依頼いただきました。
本研修は、Zoomを使用したオンラインで50人に参加いただき、以下の2部構成で行われました。
第1部:遠隔臨場について
・遠隔臨場の仕組みや期待される効果を詳しく解説
・導入の際に注意すべきポイントやコスト面の利点を紹介
第2部:実際の現場での活用事例と運用ノウハウ
・シンクリモートのデモンストレーションを実施
・オンライン参加者に遠隔臨場を体験いただき、効率化を支えるヒントを共有
遠隔臨場研修参加者の声
当日の講師はクアンドの石堂大貴が務め、参加者からは
「具体的なツール導入のプロセスが分かった」
「遠隔支援の実践例が非常に参考になった」といった声が寄せられました。
(以下、実施後のアンケート結果)
●今回の研修会の評価について
「内容が実践的であり、体験もできたので満足」
「スマホを使用して実際に遠隔臨場を体験できたのが良かった」
●遠隔支援ツール「シンクリモート」の評価について
「画面を通じての意思疎通が図れてとても良い」
「相手に指示したい場所をポインタで共有できる点が、思った以上にわかりやすかった」
自治体のシンクリモート活用事例
シンクリモートは、北九州市や都城市など複数の自治体で活用されている遠隔臨場の要件を満たすシステムです。
都城市ではシンクリモートの導入によって、簡易な材料確認はすべてオンラインで完結できるようになり、自治体側の移動時間や受注者側の待ち時間を大幅に減らせるようになるなど大きな効果が出ています。
都城市の事例「公共工事で自治体が受注業者にアカウント配布して活用。広域な都城市で往復1時間の移動を削減」
まとめ
建設業界では慢性的な人手不足や現場の高齢化が深刻化している中、遠隔臨場は業務効率化や働き方改革の有効な解決策です。
全国の自治体や建設業協会で同様の研修会を開催いただければ、地域の建設現場が抱える課題を共有し、より具体的な解決策を探るきっかけになると考えております。
今後もクアンドは、全国的にICT技術の普及を通じて建設業界全体の進化をサポートしてまいります。
遠隔臨場研修の開催をご希望の自治体や団体の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【問合せ先】
下記リンクの「お問い合わせ内容」に研修会開催に関するご依頼事項をご入力ください。
https://www.synq-platform.com/contact
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