技術継承と顧客信頼獲得に取り組む。企業課題にアプローチする遠隔支援の実現。

協立電機株式会社

部署:第一エンジニアリング本部
https://www.kdwan.co.jp/

協立電機株式会社

部署:第一エンジニアリング本部
https://www.kdwan.co.jp/

業種

制御システム設計・製造設備保守のエンジニアリング業

主な利用シーン

現場トラブル対応時の遠隔支援・技術指導

利用する人

若手技術者とベテラン技術者・営業担当

使用端末

スマートフォン・PC

主な利用機能

ポインタ機能

音声テキスト

利用場所

製造現場・顧客工場・社内技術部門

お話を伺った方

協立電機株式会社 第一エンジニアリング本部 KDサポートセンター長 梅島様

Before

課題

  • 現地対応に時間がかかりダウンタイムが発生
  • 若手とベテランのスキル差が大きい
  • 電話や写真では状況が正確に伝わらない
  • 全国拠点への移動負担が大きい

 After

導入効果

  • 遠隔で即時対応し復旧までの時間を短縮
  • ベテランの知見を共有し技術継承を促進
  • 顧客への迅速対応で信頼性が向上
  • 現場移動が減り業務効率が大幅に改善

全国の製造現場に向けて自動化システムの構築、保守サポートを行う協立電機株式会社
同社では、顧客ごとに異なる納入システムへの対応や、ベテランから若手への技術継承が大きな課題となっていました。

こうした中で導入されたのが、遠隔支援ツール「シンクリモート」です。
現場と本社の技術者をリアルタイムでつなぐことで、若手社員の育成とトラブル対応の迅速化を両立。
さらに、顧客との関係強化やCS品質の差別化にもつながる「企業課題への解決手段」として活用が進んでいます。

本記事では、協立電機がどのように遠隔支援を定着させ、
“技術継承×顧客信頼”という二つの経営テーマにアプローチしているのかを伺いました。

 

 

背景:属人化と距離の壁が生む対応課題

── シンクリモート導入を検討された背景を教えてください。

当社は製造業のお客様を中心に、システムや設備の納入・メンテナンスを行っています。
現場には経験豊富なベテランもいれば、入社数年の若手もおり、どうしてもスキルや経験の差が出ることがあります。
トラブルが起きた際に「対応できる人が限られる」「現地に行かないと分からない」という課題は長年ありました。
電話やメール、写真でのやり取りでは限界があり、結局ベテランが現地へ行くことも多かったです。

 

導入の決め手:現場に最適な伝達とシンプルな運用

── 数ある遠隔支援ツールの中で、シンクリモートを選んだ決め手は何だったのでしょうか。

まず印象的だったのは、ポインターやお絵描き機能が使える点です。
普通のWeb会議だと「ここ」と言っても伝わらないことが多いですが、
シンクリモートなら実際の映像を見ながら“指差し”できる。これは非常に新鮮で、情報伝達の精度が全然違うと感じました。

もうひとつは、通話相手はアカウント登録不要でブラウザだけで使えること。
お客様のスマホやPCにアプリを入れてもらう必要がなく、URLを開くだけですぐつながれる。
現場の負担をかけずに活用できる点も、導入を後押ししました。

 

 

活用シーン:遠隔で「教えながら直す」体制づくり

── 現在はどのようなシーンで活用されていますか。

若手社員が現場に入り、ベテランが遠隔からフォローするケースが多いですね。
例えば、「設備が止まってしまった」「ランプは点いているが原因が分からない」という時、若手が現場から映像を映し、ベテランが遠隔で「ここをもう少し近くで見せて」「このケーブルはどうなってる?」と指示します。

ベテランは経験から“気になる箇所”を次々見ていきますが、若手はその視点をまだ持っていません。
遠隔支援を通じて、ベテランの思考プロセスそのものを共有できるのが大きいですね。
「教える」と「直す」を同時に行える──これがシンクリモート導入の最大の価値だと思います。

 

 

効果:迅速な対応が信頼を生み、CS品質の差別化に

── 導入後、社内外でどのような変化がありましたか。

営業担当がお客様と話している最中に、「技術的な質問が来た」となったら、
その場でシンクリモートを使って技術者をつなぐようになりました。

 

シンクリモートの追加呼び出し

<シンクリモートでは通話中に社内の別のメンバーを呼び出すことができる>


お客様にとっては、質問の答えが即座に返ってくるので安心感があります。

こうしたスピード感のある対応は、他社のCSサポートとの差別化にもつながっています。
実際、「遠隔対応を活用して迅速に対応できる」ことが、保守契約を結ぶ上での大きな信頼材料になっています。

 

 

新たな展開:議事録機能で“知識資産化”へ

── 最近リリースされた議事録機能も活用されていると伺いました。どのように使われていますか。

はい、最近「AI議事録機能」を試験的に使い始めています。
遠隔支援中の会話や共有画面を自動で文字起こししてくれるので、どんなやり取りをしたか、どんな判断をしたかがあとから追うことができます。

現場での“会話の中にある知恵”をしっかり残せるのが良いですね。
この議事録を社内共有すれば、若手教育や対応品質の均一化にも活かせると思います。
今後は、議事録データをファイル出力できるようになるとさらに便利になりそうです。

シンクリモートの現場の文字起こし。会話の間に写真・お絵かきが時系列に挟まり見返しやすい。

 

今後の展望:技術継承を組織力へ

── 今後、シンクリモートをどのように活用していきたいとお考えですか。

今はまず、社内の利用率を上げることを目指しています。
まだ「最初の一歩」が踏み出せていない人もいるので、身近なところから少しずつ成功体験を積んでもらえたらと。

技術部門だけでなく営業や保守部門など、全社での活用を進めながら、
顧客対応の迅速化・平準化、そして顧客満足度のさらなる向上を目指していきたいと考えています。
また、ベテランから若手への技術継承や知識共有を継続的に推進し、技術者一人ひとりのスキル向上につなげていきたいと思っています。

 

取材後記(クアンド担当より)

今回お話を聞かせていただきありがとうございました。協立電機様が取り組むのは、単なる業務効率化ではなく「技術継承」と「顧客信頼」を両立する経営課題への挑戦を行なっていることが分かりました。


人が不足していく中で品質や業務量を維持するという課題を持ちながら、売り上げにも寄与するという難しいテーマに、これからもシンクリモートは、遠隔支援という手段を通じて、同社が目指す“人が育ち、信頼が積み重なる現場”を支えてけたらと思います。

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