線路という危険な現場にいつでもベテランの目が届く

JR九州コンサルタンツ株式会社

部署:技術本部 構造技術グループ
https://www.jrqc.co.jp/
JR九州の踏切

JR九州コンサルタンツ株式会社

部署:技術本部 構造技術グループ
https://www.jrqc.co.jp/

業種

土木/建築の設計や測量

利用シーン

安全管理パトロール

利用する人

パトロールする管理職と現場担当者

使用端末

iPhone・iPad(現場)、ノートパソコン(事務所)

主な利用機能

ポインタ機能

遠隔撮影

画面共有

グループ通話

写真管理

利用場所

九州全域の線路付近の現場と福岡市内の事務所

お話を伺った方

鉄道設計ユニット長 担当課長 首藤親哉様

Before

課題

  • 安全パトロール時には管理職などのベテランが必ず現地に行く必要があった
  • 現場管理者が若年化していて、経験を積んでいない管理者が多くなっていた

 After

導入効果

  • 遠隔での安全パトロールが可能になり、九州一円にある現場への移動が削減された
  • 事務所にいるベテランや管理職といつでも繋がり、アドバイスを受けられるようになった

危険で多くの安全管理手順を踏む必要がある線路周辺の現場

――首藤さんの関わる現場はどんな環境なのですか?

JR九州一円の鉄道や道路構造物の新設や維持補修のために、土木の設計や測量を行っています。橋梁や高架、トンネル、踏切や線路などありとあらゆる構造物が対象です。地質や土壌汚染などの調査も行います。調査段階では線路の近くに行くため、とても危険な現場です。そのため、仕事の手順には安全管理のための決まりごとがたくさん組み込まれています。

 

例えば、線路内で調査しているときには常に列車見張員を配置する必要があります。そして、列車が来る時には、見張員が「私たちは線路から離れています」という合図を列車に送ります。調査や測量をする作業者は、見張員の指示のもと、ダイヤ図をもとに3分前から現場を離れてじっとしていなければなりません。そのような連携が取れずに、見張員より作業者が列車に近い場所にいた場合、それを運転士が見て危険だと判断すれば、たとえ本当の事故にならなくても、ルール違反としてペナルティを課せられます。2021_11_1 10_33_05-225-6

九州中の現場で行っていた安全パトロールをリモートで

――現場にどんな課題があってSynQ Remote(シンクリモート)を見つけられたのですか?

そんなふうに我々の現場はとても危険なので、各現場では必ず1回以上安全パトロールをするのが決まりになっています。安全パトロールをするのは管理職などのベテラン職員です。従来は九州中にある現場に必ず誰かが足を運んで現地での安全パトロールをしていましたが、ただでさえ忙しい管理職が移動に時間をとられるのはもったいない。ということで、遠隔の安全パトロールを可能にするために適したツールを探しながら、新しい安全パトロール手順の構築を進めていました。

 

また、常に現場にいる現場管理者(JR九州コンサルタンツ社員)も若年化してきていて、ノウハウが足りません。また測量をする人は外部の測量会社の方である場合も多く、全員が鉄道のプロフェッショナルというわけではないので、いつでも、どの現場でもベテランの目が行き届くという意味でも遠隔支援ツールが必要でした。2021_11_1 10_33_05-225-4

 

――具体的にどういうシーンでSynQ Remote(シンクリモート)は役立っていますか?

線路の見張員をどういう位置に配置するかを指示する、というのも現場管理者の仕事です。ベテランが遠隔から安全パトロールをしながら、「そこはもうちょっとこちら側に配置したほうがいいよ」とアドバイスをしたりします。誰がどの見張員についてどの方向にと言っているか、というのが名前付きのポインタで明確に伝わります。

 

また、同じような風景が続く線路の上では、目印がなくどの部分のことを言っているのか分からないことがあるため、「あそこらへんは注意したほうがいいよ」、「あそこに何か見えるけど何?」といった使い方ができますね。

現場に必要な「双方向性」

――SynQ Remote(シンクリモート)のここがよかった!を教えてください

双方向性ですね。映像を一方的に配信するのではなく、同じ現場を見ながら、現場も事務所も両者からポインタが出せて、理解の確認ができる、という双方向性があることが大きいです。また我々は現場を一緒に見たいので、お互いの顔が見える必要はありません。その部分がとても現場に合っていると思いますね。

 

他にもいろんな遠隔カメラツールを比較しましたが、建設の工事現場のように、一か所で長期間作業するのではなく、複数ある測量場所を現場のメンバー全員で移動しながら順に見ていく必要があるため、定点カメラツールのようなものは適さないなと思っていました。また録画や遠隔撮影も好きなタイミングでできますし、画面共有した資料と現場の映像を交互に見比べたり、いろんな機能の使い方に融通が利くことも我々のニーズに合いましたね。シンクリモートPC側の画面の様子

事務所から現場の様子を確認する首藤さん

 

――これから他の部署やグループでも使えそうな場面はありますか?

例えば、駅舎も老朽化が進むと各ホームに渡るための橋から破損部分が落下したりすることがあります。そんなとき駅員が土木課や建築担当に電話で連絡して、現場に来てもらうのですが、まず現場に来てもらう前に、SynQ Remote(シンクリモート)で一次確認ができれば、電車を停めるかどうかなどの判断がすぐにできるのではないかと思っています。緊急度が高く多くの人に影響を与え得る判断が、到着を待たずに迅速に行えると、効率化だけではなく顧客満足度の向上にもつながりますよね。移動自体が無くせるものはどんどん無くしていけるといいですね。

 

 

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