スマホ1台で品質を高める目を追加。パナソニック ホームズが挑む“移動ゼロ監理”の新常識

パナソニック ホームズ株式会社

部署:設計技術センター 工事監理設計室
https://homes.panasonic.com/

パナソニック ホームズ株式会社

部署:設計技術センター 工事監理設計室
https://homes.panasonic.com/

業種

住宅・建設業(ハウスメーカー)

主な利用シーン

共同住宅施工における監理検査業務

利用する人

工事監理担当者、外部委託検査員

使用端末

スマートフォン、タブレット

主な利用機能

ポインタ機能

お絵かき

利用場所

建設現場、本社・設計拠点

お話を伺った方

設計技術センター 工事監理設計室

Before

課題

  • 遠方現場への移動に時間と人手が取られる
  • 1人の工事監理担当者が担当できる現場数に限界
  • 検査の効率化と品質維持の両立が困難

 After

導入効果

  • 移動せずに複数現場を同時に確認可能
  • 協力会社と連携した効率的な検査体制を実現
  • 検査品質を維持しながら業務負担を軽減

建設現場では、法令や品質確保の観点から「現地立ち会い」が欠かせません。しかし、遠方現場への移動や複数現場の巡回は、管理者の大きな負担となっています。


パナソニック ホームズでは、こうした課題を解決するために、クアンドの遠隔作業支援ツール「SynQ Remote(シンクリモート)」を導入しました。外部検査員が現地で撮影した映像を、遠隔の工事監理担当者がリアルタイムで確認し、是正指示を出す「リモート監理検査」の運用を開始しています。

 

スマートフォン1台でどこからでも現場確認が可能となり、1人の工事監理担当者が複数現場を担当できるようになったことで、監理業務の効率が飛躍的に向上しました。協力会社との連携を通じて、品質を維持しながら移動時間を大幅に削減する新たな仕組みを確立しています。

 

 

現場と本社をつなぐ「リモート監理検査」への挑戦

――従来の現場検査で、どのような課題を感じていたのでしょうか。

 

共同住宅などの施工では、遠方の現場に工事監理担当者が赴くことが多く、1現場1時間の確認に対して往復で6〜7時間を要することもありました。移動時間が長いほど、1人の担当者が関われる現場数は限られます。品質確保が使命である以上、確認を省略することはできません。


一方で、人員リソースは限られており、現場数の増加に対応するには効率化が必要でした。そこで「移動せずに、同じ品質で検査を行う方法」を模索した結果、シンクリモートを活用したリモート監理検査の実証を始めました。

 

 

協力会社との連携で、検査の効率化を実現

――実際にどのような体制でリモート検査を進めているのでしょうか。

現場には外部委託の検査員が赴き、スマートフォンで現場を撮影します。その映像を、遠隔地にいる工事監理担当者がシンクリモートを通じて確認し、リアルタイムで指示や是正内容を伝えます。


映像上でお絵かき機能を使って「この部分の配線を少し余裕を持たせてください」といった指示を視覚的に伝えられるので、言葉のニュアンスによる誤解も防げます。


協力会社と連携しながら、検査の精度とスピードを両立する体制を整えたことで、工事監理担当者の移動時間がゼロになり、1日で複数現場を確認できるようになりました。

 

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協力業者の方とも連携をして、効率化しつつも、品質管理を実現しています。

 

 

 

コストと品質の両立を可能にするシンプルな仕組み

――導入時に重視したポイントはどのような点ですか。

 

まず重視したのは「シンプルさ」と「コスト面」です。専用端末が不要で、検査員が自身のスマートフォンからQRコードを読み取るだけで参加できる点は非常に実用的でした。


また、セキュリティ面の審査も問題なくクリアできたことも大きな決め手です。高画質な映像で細部まで確認でき、同時に複数人が参加できるため、検査の品質も維持できます。結果的に、効率化と品質担保の両立が実現できました。

 

リモート検査がもたらす“新しい働き方”

――導入後、どのような効果や変化を感じていますか。

 

移動時間がなくなったことで、工事監理担当者の負担が軽減され、時間の有効活用ができるようになりました。また、遠隔地のベテラン検査員が複数現場を同時に確認するなど、人材の知見をより広く活かせるようになりました。


さらに、映像や指示内容が自動で記録されるため、検査内容のトレーサビリティが確保され、品質管理の精度も向上しています。今後は、この仕組みを他の検査業務にも展開していきたいと考えています。

 

 

遠隔でも「現場にいる感覚」を実現するツールへ

――今後、シンクリモートに期待することはありますか。

 

リモート検査の仕組みは、まだ進化の途中にあります。今後は、現場の様子を記録して後からフィードバックできる「1人モード」など、さらに柔軟な使い方ができる機能に期待しています。

 

また、メンバーの中でも使いこなしている方とそうでない方の濃淡はあるので、先進的に使いこなしている人の活用例をどんどん広げていき効果を高めていきたいと思っています。


最終的には、遠隔でも“現場にいる感覚”をより高いレベルで再現できることが理想です。建設現場のデジタル化を進める上で、シンクリモートは欠かせない存在になっています。

 


パナソニック ホームズでは、協力会社との連携を通じて「現場確認=現地立会い」という常識を覆しました。
“移動ゼロでも品質を守る”リモート監理検査は、建設業における働き方と品質保証の両立を実現する新しいモデルケースとして注目されています。

 

 

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